『WANDA/ワンダ』レビュー(関西の映画シーンを伝えるサイト キネ坊主)

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関西の映画シーンを伝えるサイト キネ坊主さんで『WANDA/ワンダ』のレビューを書かせてもらいました。

今作は1970年にベネチア国際映画祭で最優秀外国映画賞を受賞したものの、本国アメリカではほぼ黙殺されていました。しかし、イザベル・ユペールがフランスでの配給権を買い取って上映したり、2007年に発見されたネガフィルムがマーティン・スコセッシ監督が設立した映画保存運営組織ザ・フィルム・ファウンデーションとファッションブランドGUCCIの支援を受けてニュープリント版が作成されたりしたことで、ようやく再評価されました。

そんな経緯を経てようやく日本でも公開された今作ですが、かつてレビューを書いたケリー・ライカート作品は今作から多大な影響を受けているのが分かります。当てのないロードムービーであり、シビアな現実が立ちふさがり、ちょっと可笑しみもある。今作の上映に関してケリー・ライカートからのコメントが載せられているのも納得ですね。

ぜひ映画と合わせてレビューも読んでいただけると幸いです。

WANDA/ワンダ
Wanda/1970年/アメリカ
監督・脚本:バーバラ・ローデン
出演:バーバラ・ローデン、マイケル・ヒギンズ、ドロシー・シュペネス