『すずめの戸締まり』レビュー(関西の映画シーンを伝えるサイト キネ坊主)
関西の映画シーンを伝えるサイト キネ坊主さんで『すずめの戸締まり』のレビューを書かせてもらいました。
もうお分かりの方もいると思いますが、私は新海誠が大好きです。『秒速5センチメートル』で人生を狂わされて以来、自分の価値観に大きな影響を与えた監督です。そんな敬愛する監督の新作をいち早く見る機会を得られるなんて思ってもみなかったです。期待と不安が入り混じる中、今作を鑑賞したのですが…。
見終わった直後、「これ『星を追う子ども』のリベンジをやろうとしている!」と興奮してしまいました。個人的に『星を追う子ども』は新海誠作品の中でワーストになる作品なのですが、今作は『星を追う子ども』と似たモチーフを使いながら、エンターテイメントとして堂々たる作りに仕上がっていました。しかも今作は、男の子的な自意識がほぼないのです。新海誠の持ち味ではありますが、そこをほぼ無くした上で、成長や繋がりを描き出しているのです。これは大きな成長だと思います。
これからも新海誠は成長し続け、大きく羽ばたいていくのだなと確信できる作品でした。ぜひ映画と合わせてレビューも読んでいただけると幸いです。
『すずめの戸締まり』
2022年/日本
監督・原作・脚本:新海誠
声の出演:原菜乃華、松村北斗、深津絵里