第95回 アカデミー賞ノミネーション予想
いよいよ第95回アカデミー賞のノミネーション発表が近づいてきました。毎年、主要部門のノミネーション予想をTwitterに書いていたのですが、今回は全部門のノミネーションを予想してみたいと思います。前哨戦の結果を踏まえたり、個人的な願望を優先させたりといろいろ悩みながら予想しました。ぜひ読んでいただけると幸いです。
作品賞
- 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- 『イニシェリン島の精霊』
- 『フェイブルマンズ』
- 『TAR ター』
- 『トップガン マーヴェリック』
- 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
- 『エルヴィス』
- 『ザ・ホエール』
- 『バビロン』
- 『ウーマン・トーキング 私たちの選択』
その他の候補作:『SHE SAID/シーセッド その名を暴け』『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』『The Woman King』『生きる LIVING』『Aftersun』『別れる決心』『逆転のトライアングル』『西部戦線異状なし』『RRR』
前哨戦の流れやアメリカ製作者組合賞(PGA)のノミネーションを参考にしながら選びました。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『イニシェリン島の精霊』『フェイブルマンズ』は前哨戦で頻繁に名前が挙がる強力な候補作。監督賞候補のトッド・フィールドや主演女優賞候補のケイト・ブランシェットの善戦が予想される『TAR ター』もノミネートされるのではないでしょうか。そして今年はいつも以上に『トップガン マーヴェリック』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『エルヴィス』といった娯楽作寄りの大作がノミネートされそうなムードが出来上がっています。個人的にはわざわざ『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を入れなくてもいいのにとは思いますが…前哨戦でもよく名前が挙がるので、しっかりノミネートされると思います。
しかし、難しいのが残り3枠。ハリウッド描いた『バビロン』は会員からも好まれそうだが、興行的な失敗がネックになっているのか前哨戦でもあまり目立てていないような気がします。『ウーマン・トーキング 私たちの選択』は高評価ながらも、なぜか賞レースでは冷遇されがちです。『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』は評価は高いが、続編が急にノミネートされるのがあまり想像できないし、そもそも会員の好みなのか疑問が残ります。国際長編映画賞において有力な候補作である『別れる決心』『西部戦線異状なし』や国際長編映画賞のインド代表ではないにも関わらず善戦している『RRR』の可能性も捨てきれません。
ここでアメリカ製作者組合賞(PGA)を見てみると『ザ・ホエール』と『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』がノミネートされる可能性が浮上します。『ザ・ホエール』は主演男優賞でブレンダン・フレイザーの善戦が予想されるのでノミネートされそうです。一方、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は助演女優賞でアンジェラ・バセットの善戦が期待されていますが、さすがに入らないような気がします。というか個人的に『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』がそこまで好きじゃないので入れたくないというのが本音ですかね…。
なかなか難しい予想ですが、『ザ・ホエール』入れつつ、個人的にノミネートされてほしいなと思っている『バビロン』と『ウーマン・トーキング 私たちの選択』を予想に入れてみることにします。アメリカ映画俳優組合賞(SAG)のアンサンブル演技賞でこの2作が挙がっているので、あながち間違っていないような気もするのですが…。手堅く予想するなら『西部戦線異状なし』辺りがいいんですけどね…。
監督賞
- ダン・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- マーティン・マクドノー『イニシェリン島の精霊』
- スティーブン・スピルバーグ『フェイブルマンズ』
- トッド・フィールド『TAR ター』
- ジョセフ・コシンスキー『トップガン マーヴェリック』
その他の候補者:ジェームズ・キャメロン『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、エドワード・ベルガー『西部戦線異状なし』、デミアン・チャゼル『バビロン』、サラ・ポーリー『ウーマン・トーキング 私たちの選択』、ダーレン・アロノフスキー『ザ・ホエール』、バズ・ラーマン『エルヴィス』、シャーロット・ウェルズ『Aftersun』パク・チャヌク『別れる決心』、リューベン・オストルンド『逆転のトライアングル』、S・S・ラージャマウリ『RRR』
前哨戦の流れやアメリカ監督組合賞(DGA)のノミネーションを参考にしながら選びました。作品賞でも善戦が期待される『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のダン・クワン&ダニエル・シャイナート、『フェイブルマンズ』のスティーブン・スピルバーグ、『イニシェリン島の精霊』のマーティン・マクドノーは大丈夫でしょう。ただマーティン・マクドノーは『スリー・ビルボード』のときにノミネートされなかったことがあるので、注意が必要かもしれません。監督としての手腕よりも脚本家としての手腕が評価されているのでしょうか…?
そしてもう1人、前哨戦で活躍しているのが『TAR ター』のトッド・フィールドです。寡作ながらも、熱い支持を受けているようです。順当にノミネートされるでしょう。残り1人がちょっと悩みどころです。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のジェームズ・キャメロンと『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー辺りがあやしいと思うのですが、ここはアメリカ監督組合賞(DGA)を信じてジョセフ・コシンスキーにしてみたいと思います。個人的には『別れる決心』のパク・チャヌクがノミネートされてほしいとは思うのですが…。あと『RRR』のS・S・ラージャマウリがノミネートされる可能性も番狂わせ的な意味でちょっと期待したいと思います。
主演男優賞
- コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』
- ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』
- オースティン・バトラー『エルヴィス』
- ビル・ナイ『生きる LIVING』
- トム・クルーズ『トップガン マーヴェリック』
その他の候補者:ヒュー・ジャックマン『The Son/息子』、ディエゴ・カルヴァ『バビロン』、ポール・メスカル『Aftersun』、ガブリエル・ラベル『フェイブルマンズ』、ジェレミー・ポープ『The Inspection』、アダム・サンドラー『HUSTLE ハッスル』
俳優部門は前哨戦の流れやアメリカ映画俳優組合賞(SAG)のノミネーションを参考にしながら選びました。『イニシェリン島の精霊』のコリン・ファレルと『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザーの一騎打ちを『エルヴィス』のオースティン・バトラーが追いかける流れになっています。この3人は確実にノミネートされるでしょう。
もう1人ノミネートされそうなのが『生きる LIVING』のビル・ナイ。前哨戦でも地味に名前が挙がり、アメリカ映画俳優組合賞(SAG)でもノミネートされたことから、彼もノミネートされるでしょう。意外にもこれまでアカデミー賞にノミネートされたことがないため、ここで是非とも選ばれてほしいところです。あと1人は『トップガン マーヴェリック』のトム・クルーズを入れると妙にしっくりくる気がします。2022年を代表する映画の主演俳優ですし、きっと会員からも尊敬されていることでしょう。
ちなみにアメリカ映画俳優組合賞(SAG)の結果を信じるなら『HUSTLE ハッスル』のアダム・サンドラーなのですが、コメディアンは冷遇されがちなのでなかなか予想に入れにくいですね。『アンカット・ダイヤモンド』とかすごかったのになぁ…。
主演女優賞
- ケイト・ブランシェット『TAR ター』
- ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- ミシェル・ウィリアムス『フェイブルマンズ』
- ダニエル・デッドワイラー『Till』
- ヴィオラ・デイヴィス『The Woman King』
その他の候補者:オリヴィア・コールマン『エンパイア・オブ・ライト』、アナ・デ・アルマス『ブロンド』、マーゴット・ロビー『バビロン』、ルーニー・マーラ『ウーマン・トーキング 私たちの選択』
前哨戦の流れを見ると『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨー、『TAR ター』のケイト・ブランシェット、『フェイブルマンズ』のミシェル・ウィリアムス、『Till』のダニエル・デッドワイラーは有力な候補者になります。この4人は確実にノミネートされるでしょう。
残り1人は『The Woman King』のヴィオラ・デイヴィスかなと予想します。『エンパイア・オブ・ライト』のオリヴィア・コールマンは会員からは人気ですが、作品の評価が伸び悩んでいるため厳しいでしょうし、『バビロン』のマーゴット・ロビー『バビロン』と『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のルーニー・マーラは前哨戦であまりパッとしない結果にとどまっています。
ただ、少し気になることがあります。アメリカ映画俳優組合賞(SAG)で『ブロンド』のアナ・デ・アルマスがノミネートされ、ミシェル・ウィリアムスが落選する事態が起こりました。これが何を意味しているのか…何か波乱が起きるかもしれませんね。
助演男優賞
- キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- ブレンダン・グリーソン『イニシェリン島の精霊』
- バリー・コーガン『イニシェリン島の精霊』
- ポール・ダノ『フェイブルマンズ』
- エディ・レッドメイン『グッド・ナース』
その他の候補者:ブラッド・ピット『バビロン』、ジャド・ハーシュ『フェイブルマンズ』、マーク・ライランス『ボーンズ アンド オール』、ベン・ウィショー『ウーマン・トーキング 私たちの選択』
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のキー・ホイ・クァンが独走状態に入っている状態です。そして『イニシェリン島の精霊』のブレンダン・グリーソンとバリー・コーガン、『フェイブルマンズ』のポール・ダノとジャド・ハーシュがそれぞれWでノミネートされるのではともささやかれています。となると既にノミネート候補が5人揃ったことになります。
ただ、アメリカ映画俳優組合賞(SAG)を見ると、『グッド・ナース』のエディ・レッドメインがノミネートされ、ジャド・ハーシュが落選してしまっています。作品評価は伸び悩んでいるものの、知名度的には抜群なエディ・レッドメインが入り込む可能性は意外と高いような気がしてきました。という訳でここはアメリカ映画俳優組合賞(SAG)と同じノミネーションで予想してみます。
助演女優賞
- ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』
- ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- ステファニー・スー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- ホン・チャウ『ザ・ホエール』
- アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
その他の候補者:ジェシー・バックリー『ウーマン・トーキング 私たちの選択』、クレア・フォイ『ウーマン・トーキング 私たちの選択』、ジャネール・モネイ『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』、ニーナ・ホス『TAR ター』、キャリー・マリガン『SHE SAID/シーセッド その名を暴け』
今年一番予想が難しい部門です。飛び抜けた候補者がおらず、誰がノミネートされてもおかしくない状態です。順当にいくなら『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のジェイミー・リー・カーティスとステファニー・スー、『イニシェリン島の精霊』のケリー・コンドンはノミネートされるでしょうか。
ここでアメリカ映画俳優組合賞(SAG)を見てみると、『ザ・ホエール』のホン・チャウと『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のアンジェラ・バセットがノミネートされています。作品賞予想のときには『ザ・ホエール』だけ予想に入れましたが、助演女優賞ではこの2人がそのままノミネートされるのではないかと予想します。特にアンジェラ・バセットの勢いはゴールデングローブ賞から一気に来たような気がします。個人的には『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のジェシー・バックリーとか入れたいんですけどね…。
脚本賞
- 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- 『イニシェリン島の精霊』
- 『フェイブルマンズ』
- 『TAR ター』
- 『Aftersun』
その他候補作:『バビロン』『別れる決心』『逆転のトライアングル』『エルヴィス』『私ときどきレッサーパンダ』
前哨戦の動きや作品の勢いを参考にして選んでみました。作品賞にも絡んできそうな『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『イニシェリン島の精霊』『フェイブルマンズ』『TAR ター』の4本に、小規模な作品ながらも度々名前が挙がる『Aftersun』を予想に入れてみました。
脚色賞
- 『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』
- 『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』
- 『生きる LIVING』
- 『ウーマン・トーキング 私たちの選択』
- 『西部戦線異状なし』
その他候補作:『ザ・ホエール』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『トップガン マーヴェリック』『Till』
前哨戦の動きや作品の勢いを参考にして選んでみました。『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』と『ウーマン・トーキング 私たちの選択』の2本は確実でしょうか。あとは題材の知名度で有利そうな『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』と『西部戦線異状なし』、カズオ・イシグロが脚本を担当した『生きる LIVING』辺りが強そうな気がします。
撮影賞
- 『エンパイア・オブ・ライト』
- 『THE BATMAN -ザ・バットマン-』
- 『フェイブルマンズ』
- 『バルド、偽りの記録と一握りの真実』
- 『トップガン マーヴェリック』
その他候補作:『イニシェリン島の精霊』『西部戦線異状なし』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『バビロン』『エルヴィス』『TAR ター』
アメリカ撮影監督組合賞を参考にして選んでみました。アメリカ撮影監督組合賞のノミネーションのうち、『エルヴィス』を外して『フェイブルマンズ』に変えてみました。ただ作品賞に関わってきそうな映画が2本しかないのはちょっと気になりますが、『バルド、偽りの記録と一握りの真実』の映像美は凄まじかったし、『THE BATMAN -ザ・バットマン-』のグレイグ・フレイザーと『エンパイア・オブ・ライト』のロジャー・ディーキンスはそれぞれネームバリューが絶大なのでまぁ大丈夫なはず…。
編集賞
- 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- 『イニシェリン島の精霊』
- 『フェイブルマンズ』
- 『トップガン:マーヴェリック』
- 『エルヴィス』
その他候補作:『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『西部戦線異状なし』『Aftersun』『バビロン』『TAR ター』
編集賞は作品賞に絡みそうなものや作品の勢いがありそうなもの、見るからに編集で魅せているような映画を選んでみました。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『イニシェリン島の精霊』『フェイブルマンズ』といった強力な候補作はここでしっかりノミネートされてほしいところ。『トップガン:マーヴェリック』と『エルヴィス』は見るからに編集で魅せる映画だったので予想に入れてみました。
美術賞
- 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- 『バビロン』
- 『エルヴィス』
- 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
- 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
その他候補作:『西部戦線異状なし』『ノースマン 導かれし復讐者』『フェイブルマンズ』『The Woman King』『アラビアンナイト 三千年の願い』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
アメリカ美術監督組合賞を参考にしつつ、作品の勢いが強そうなものや見るからに美術が評価されそうな作品を予想に入れてみました。かなり華やかそうな作品ばかりになってしまいましたね。ちなみに、この記事を書く前に『ノースマン 導かれし復讐者』を見たので予想に入れたくなったのですが、前哨戦の流れ的にもさすがにやめました(笑)でもすごかったんだよ…。
衣装デザイン賞
- 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
- 『バビロン』
- 『エルヴィス』
- 『The Woman King』
- 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
その他候補作:『ミセス・ハリス、パリへ行く』『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』『西部戦線異状なし』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『フェイブルマンズ』
アメリカ衣装デザイナー組合賞を参考にしつつ、作品の勢いが強そうなものや見るからに衣装が評価されそうな作品を予想に入れてみました。中華系の独特な衣装が際立つ『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』や黒人文化に根ざした『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』と『The Woman King』、とにかくド派手な『エルヴィス』や『バビロン』などやはり時代物や特殊な衣装が求められそうな作品は強いかなと思います。
メイキャップ&ヘアスタイリング賞
- 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
- 『THE BATMAN -バットマン-』
- 『ザ・ホエール』
- 『エルヴィス』
- 『バビロン』
その他候補作:『アムステルダム』『西部戦線異状なし』『ブロンド』『Crimes of the Future』『自由への道』
アメリカメイキャップアーティスト/ヘアスタイリスト組合賞などを参考にしつつ、作品の勢いが強そうなものや見るからにメイクが評価されそうな作品を予想に入れてみました。『THE BATMAN -バットマン-』のコリン・ファレルや『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザーの太らせメイクがインパクトとしては強いですが、その他作品もメイクやヘアスタイルが印象的なものばかり。ここでデヴィッド・クローネンバーグの『Crimes of the Future』がノミネートされたら面白いのにな…。
視覚効果賞
- 『THE BATMAN -ザ・バットマン-』
- 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
- 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
- 『NOPE/ノープ』
- 『トップガン マーヴェリック』
その他候補作:『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』『西部戦線異状なし』『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』『13人の命』
アメリカ視覚効果監督組合賞を参考にしつつ、作品の勢いが強そうなものを予想に入れてみました。作品賞にも絡んできそうな『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』と『トップガン:マーヴェリック』はもちろんのこと、『THE BATMAN -ザ・バットマン-』や『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』といったアメコミヒーロー映画も手堅くノミネートされるのではないでしょうか。そして、最後に『NOPE/ノープ』を入れてみました。アメコミヒーロー映画や大ヒットシリーズの続編ばかり予想に入れても面白くないのでね…。
音響効果賞
- 『西部戦線異状なし』
- 『エルヴィス』
- 『バビロン』
- 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
- 『トップガン マーヴェリック』
その他候補作:『THE BATMAN -ザ・バットマン-』『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『デヴィッド・ボウイ:ムーンエイジ・デイドリーム』
アメリカ録音監督組合賞やアメリカ音響効果監督組合賞などを参考にしつつ、作品の勢いが強そうなものを選んでみました。作品賞に絡みそうな『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』と『トップガン マーヴェリック』は当然ノミネートされるとして、『西部戦線異状なし』『エルヴィス』『バビロン』といった音響関係が強い戦争映画や音楽映画を選びました。
作曲賞
- 『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
- 『イニシェリン島の精霊』
- 『フェイブルマンズ』
- 『バビロン』
- 『ウーマン・トーキング 私たちの選択』
その他候補作:『SHE SAIDS/シーセッド その名を暴け』『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』『西部戦線異状なし』『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』『The Woman King』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『NOPE/ノープ』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
作曲賞は映画音楽好きとしてはしっかり予想したい部門です。ショートリストから『THE BATMAN -ザ・バットマン-』のマイケル・ジアッキーノが落選するという大波乱から始まりましたが、結局『バビロン』のジャスティン・ハーウィッツと『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』のアレクサンドル・デスプラの戦いになってきました。そして『フェイブルマンズ』のジョン・ウィリアムズと『イニシェリン島の精霊』のカーター・バーウェルといった大御所も順当にノミネートされそう。最後の一人は会員からの支持がありそうな『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のヒドゥル・グドナトッティル、『SHE SAIDS/シーセッド その名を暴け』のニコラス・ブリテル、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のルドウィグ・ゴランソン辺りがきそう。今回は『ウーマン・トーキング 私たちの選択』にしてみました。
歌曲賞
- 「Lift Me Up」『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
- 「Naatu Naatu」『RRR』
- 「Nothing Is Lost (You Give Me Strength)」『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
- 「Ciao Papa」『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
- 「Hold My Hand」『トップガン マーヴェリック』
その他候補作:「This Is A Life」『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、「Stand Up」『Till』、「Carolina」『ザリガニの鳴くところ』
歌曲賞は作品の勢いも大事ですが、授賞式でのパフォーマンスを視野に入れて予想をしてみました。もしこのノミネーション通りになればリアーナやレディー・ガガ、ザ・ウィークエンドのパフォーマンスが見れるわけですよ…絶対見たいじゃないですか!そしてピノッキオの優しい歌に癒されつつ、最後は『RRR』のナートゥダンスで会場大盛り上がり。なんだか授賞式のプロデューサーみたいな願望ですね(笑)
長編アニメーション映画賞
- 『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
- 『私ときどきレッサーパンダ』
- 『ウェンデルとワイルド』
- 『Marcel the Shell with Shoes On』
- 『犬王』
その他候補作:『長ぐつをはいたネコと9つの命』『バッドガイズ』『エルマーのぼうけん』『アポロ10号 1/2:宇宙時代のアドベンチャー』『バズ・ライトイヤー』『ストレンジ・ワールド もうひとつの世界』『ジェイコブと海の怪物』『ミニオンズ フィーバー』
長編アニメーション映画賞は『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』と『私ときどきレッサーパンダ』の一騎打ちになると言われています。芸術性とアニメーションのクオリティが高そうな『ウェンデルとワイルド』と『Marcel the Shell with Shoes On』も順当に入ると思います。残り1作品は『長ぐつをはいたネコと9つの命』辺りが妥当なんですが、ここは敢えて『犬王』を入れてみたいと思います。湯浅正明が授賞式のレットカーペットを歩くところ、見てみたいなー。
国際長編映画賞
- 『西部戦線異状なし』
- 『別れる決心』
- 『アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判』
- 『バルド、偽りの記録と一握りの真実』
- 『CLOSE クロース』
その他候補作:『エンドロールのつづき』『EO イーオー』『Saint Omer』『Corsage』
国際長編映画賞は今年も目玉作品がたくさんです。パク・チャヌクの『別れる決心』やドイツが制作した『西部戦線異状なし』がとにかく強いのですが、ゴールデングローブ賞を受賞した『アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判』やアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの『バルド、偽りの記録と一握りの真実』、カンヌでグランプリを獲得した『CLOSE クロース』などもノミネートに入ってくるのではないかなと思います。ちなみにもしインド代表が『RRR』だったら、ノミネートする可能性もあったのでしょうか…。
長編ドキュメンタリー映画賞
- 『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』
- 『All the Beauty and the Bloodshed』
- 『ナワリヌイ』
- 『All That Breathes』
- 『クロティルダの子孫たち 最後の奴隷船を探して』
その他候補作:『The Territory』『デヴィッド・ボウイ:ムーンエイジ・デイドリーム』
長編ドキュメンタリー映画賞は前哨戦でよく名前が挙がる作品を主に入れてみました。この辺は正直よく分からないのでいつも感覚です。すいません。
短編映画賞
- 『An Irish Goodbye』
- 『The Lone Wolf』
- 『Nakam』
- 『Warsha』
- 『Night Ride』
短編系は何も分からないので直感です。唯一、前哨戦で名前を見かけたのは『An Irish Goodbye』ぐらいでしょうか。
短編アニメーション映画賞
- 『The Boy, the Mole, the Fox and the Horse』
- 『Ice Merchants』
- 『It's Nice in Here』
- 『The Flying Sailor』
- 『More than I Want to Remember』
短編アニメーション映画賞も同様に直感です。前哨戦で見かけたのは『The Boy, the Mole, the Fox and the Horse』と『Ice Merchants』ぐらいでしょうか。
短編ドキュメンタリー映画賞
- 『Anastasia』
- 『The Elephant Whisperers』
- 『Happiness Is £4 Million』
- 『Haulout』
- 『Shut Up and Paint』
ほんとすいません…何も分かりません。調べる時間がなかったのが痛いですね…。
さて、予想はどのくらい当たるのでしょうか…。発表の日が楽しみです。